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ウェビナー|汚染された食と医療の危機(アーカイブ)

日本WCHでは食に関する活動を精力的に行う魅力的なゲストを招いて、共に食と医療を考え、希望ある未来を見い出すウェビナーを開催しました。

質問に対するゼン・ハニーカット氏の回答を追記しました。また、アーカイブが公開されました。

ウェビナー概要

開催日時

2/15土曜日AM10時〜

参加方法

チケット、申し込み不要。当日に下記リンクから参加できます。

(終了しました)

参加費

無料

登壇者

ゲスト

  • ゼン・ハニーカット(MOMS ACROSS AMERICA)
  • 中村陽子(NPO法人 メダカのがっこう 理事長)

ナビゲーター&通訳

  • 上條泉(日本WCH / WCHアジアSC)

今回のウェビナーで学べること

私たちを取り巻く次の5つの危機

  • 知らぬ間に口にする放射線育種米
  • 除草剤に汚染されたワクチン
  • 失われた食品表示→食の選択制の消失
  • 企業と政府の癒着に脅かされる生命
  • 汚染された食と医療がもたらす慢性疾患

食の安全を考える

今から2400年以上前、ヒポクラテスの時代から「医食同源」、すなわち食は医なり、そして医は食から、と謳われていました。その後、近代に入り、産業革命と石油産業がもたらした環境汚染は、重金属および無数の有機化学物質が空気、水、土壌、そして食を汚染し続けてきました。

更に、20世紀に入り、石油をベースとした巨大産業が軍事(化学兵器)、農業(農薬と肥料)、食品加工(添加物)、製薬・医療(合成医薬品)といった分野で主導権を握り、人々の生活は増々これらの巨大産業に依存せざるを得ないような構造に方向づけられてきました。

例えば、第一次世界大戦で初めて使用された化学兵器のマスタードガスから抗がん剤が開発され、合成化学の分野ではハーバー・ボッシュ法で知られている毒ガス開発の立役者であるフリッツ・ハーバーの技術は、その後、農薬と合成肥料の生産に活用されていきました。

そして第二次世界大戦後、100年前のドイツの化学産業帝国は世界中に分散していき、その流れの主流であるバイエル社は、今やモンサント者を併合して、巨大な製薬会社であると同時に、世界の農業を牛耳る遺伝子組み換え種子と農薬ビジネスのトップにのし上がりました。

また、遺伝子技術は、今や医療の分野でも新たな遺伝子治療として、新型コロナ予防注射という名の下に人類の大半に施されました。それが人類に対して多大な健康への弊害をもたらしたことは、統計的な数値を見れば医療についてうとくても誰にでもわかることです。

このような流れは、ここ2、30年においてPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)と呼ばれる各国政府に対する巨大資本の影響力の増大傾向によって可能になった、と言っても過言ではないでしょう。それは、国連組織にもおよび、90年代後半には、当時国連総長であったコーフィ・アナン氏は、PPPのコンセプトを推進してきました。現在、巨大な非政府団体が各国政府と対等な発言権と影響力を持つWHOを見るとその実態が明確になります。

では、このような包囲網が現在の日本政府の政策の方向を決めているとしたら、私たちは巨大なネットの中に閉じ込められた水揚げ直前の魚のようなものなのでしょうか?はたして、網を断ち切る活路はあるのでしょうか?

日本WCHの第一回 食の安全ウェビナーシリーズは、国際的なゲストを交え、世界的な視点から事実関係を照らし出し、健康で自由な生活への活路を模索するために不可欠な知識とアイデアのプラットフォームを提供します。

ゲスト

ゼン・ハニーカット

非営利団体 Moms Across America (MAA) の創設エグゼクティブ ディレクター
カリフォルニア州農務長官のオーガニック製品諮問委員会の元消費者代表
遺伝子組み換え作物や食品中の有害物質、その他私たち家族の健康を脅かす環境問題についての認識を高めるため、全米50州で1,000を超える地域イベントを開催。
アメリカで初めて消費者の資金によるグリホサート検査を実施し、結果として60 か国以上、数百の都市、学区などでグリホサートの使用が禁止または制限されるようになる。

中村陽子

NPO法人メダカのがっこう理事長
日本の種を守る会常任幹事
OKシードプロジェクト共同代表
オーガニック給食の実現を筆頭に、日本の種と食を守る最前線で活動中。
日本では、重イオンビーム(放射線)で遺伝子操作された品種を各地のお米と交配させ、日本のお米の半分を放射線育種米にしようとしており、しかも有機認証の取得を認めている。秋田県は2025年から「あきたこまち」を放射線育種米「あきたこまちR」に全面転換し、しかも「あきたこまち」と表示するため、給食で多く使用されている「あきたこまち」が自動的に「あきたこまちR」に変わることに警鐘を鳴らす。また、ゲノム編集も表示義務がないため、ゲノム編集でない食品につけるOKシードマークを普及中。

関連情報

資料

リンク

理化学研究所|重イオンビーム育種

Zen氏からの回答

Q: 日本の残留農薬基準はアメリカの要求に従って引き上げられたと思います。米国に新政権が誕生した今、日本国民の健康を守るために、農薬入り食品や遺伝子組み換え食品の輸入を拒否できるようになると思いますか?
Zen: 私は、日本国民と政府は交渉に参加すべきであると信じています。Make American Healthy Again(アメリカを再び健康に)と協力する、Make The World Healthy Again(世界を再び健康に)の書簡をトランプ/ケネディに提出してください。
日本政府が世界最大の穀物流通センターを所有していることを強調すべきです。日本は米国の穀物商品の最大の購入者です。日本は最大の購買力を持っています。そして、アメリカ市民と世界の市民の健康を向上させるという共通のコミットメントを通して、あなた方もまた、アメリカから輸出され、日本の流通する穀物を受け取る消費者の健康を向上させるために、大胆な措置を講じることが問われているのです。
そのための効果的な方法は、2年以内にグリホサートMRL(最大残留基準値)10ppbと農薬残留基準値を制定し、5年以内にゼロにする目標を設定することです。日本も遺伝子組み換え種子の受け入れを強制されるべきではないです。輸出される3億トンの穀物の生産地であるアメリカの土壌、水路、市民、そして日本、中国、フィリピン、韓国、台湾、ヨーロッパでそれらの穀物を受け取る人々の健康を支援するために、日本は食糧供給を変革するためのアメリカとの協力を要請するべきです。日本はグリホサートの許容量を引き下げ、アメリカの農家に2年間の移行期間を与える必要があります。日本はまた、遺伝子組み換えの単一作物から再生可能な有機作物への移行を支援するための資金を部分的に約束することもできるはずです。トランプは金が好きですから。
with North Korea, no US President will be able to control Japan or any East Asian country.
もう一つの重要な戦略は、北朝鮮との平和を作り出すことです。私は、第一次トランプ政権で腐敗した人々から誤った助言を受けたトランプ大統領は、アジア地域の不安定さと米軍基地の重要性を交渉材料にして、アメリカの農業輸出を日本に押し付けたと考えています。北朝鮮と平和を作れば、アメリカ大統領は日本や東アジアのどの国もコントロールできなくなります。

Q:将来、あきたこまちR(イオンビームによる遺伝子組換え米)が米国で発売された場合、オーガニックと表示される可能性はあると思いますか?
Zen:いいえ、全米有機基準委員会は有機栽培に遺伝子組み換え作物を認めていません。

Q:グリホサートの検出方法について教えてください。独立した専門研究所と連携しているのですか?日本でも同じような検出施設を作りたいと考えています。
Zen:その方法については、衛生研究所研究所に問い合わせてください。サンプルと資金を送っていただければ、私が検査することも可能です。あるいは、日本で検査をしてくれる研究所を探してください。HRI研究所は最低検出レベルが非常に低く、私は信頼しています。多くの研究所は腐敗しているから信用できなません。

https://hrilabs.org/

Q:全米のママたちをどのように活動に参加させたのか、具体的に教えてください。あなたの経験を私たちの活動の参考にしたいのです。
Zen:これはとても長い話で、大変な作業でした。基本的には、7月4日に全米で行われる独立記念パレードに参加するための招待状を作りました。私たちは、遺伝子組み換え作物に対する意識を高めるために、地元では数千人、全国では数百万人に、たった一日で一致団結して呼びかけました。私たちは、独立した科学に裏打ちされた、一貫した真実と力を与えるソーシャルメディア・コンテンツを発信しました。私たちは、勇気と献身、そして思いやりをもってコミュニケーションを図ります。

Q:オーガニック食品と非遺伝子組み換え食品の購入運動は、どのようにして始まったのですか?また、企業が店頭に並べる製品を変える必要性をどのようにして認識させたのですか?
Zen:上記をご覧ください。書き出すと長くなるので、詳しくは私のウェブサイトのABOUTページをお読みください。

Q:米国と日本は過去80年間、特に第2次世界大戦後の占領国として、歴史的に緊密な関係にあるため、私たちはMAHAによる米国の変化に注目し、それを日本に反映させるよう働きかけたいです。私たちは、その変化を日本の人々に知らせるウェブサイトを作りたいと思っています。アメリカの変化を監視し、知らせるウェブサイトはありますか?
Zen:FDAとHuman Foodのウェブサイトがその情報を得る場所になるでしょう。MAAも情報を発信していきます

Q:情報共有のために、あなたとあなたの団体を、日本で有機給食を実施する運動で活動しているグループ達と、日本の国会議員に紹介してもいいですか?
Zen:はい。

http://www.momsacrossamerica.org/